鬱の私が鬱を語る 治療・薬・カウンセリング NO2

NO1のおさらい

鬱は脳の究極の疲労です。脳が疲れて体が動かない状態です。

まず診断と検査のお話から

米国精神医学会『精神疾患の分類と診断の手引き(DSM-Ⅳ)』というチェック表を使って問診していきます。

  • ① 抑うつな気分がある
  • ② 興味・喜びの著しい減退
  • ③ 体重(あるいは食欲)の減少または増加
  • ④ 不眠又は睡眠過多
  • ⑤ 精神運動性の焦燥又は制止(あせる・できない)
  • ⑥ 易疲労性または気力の減退(なんだか疲れて、動けない、やる気が出ない)
  • ⑦ 無価値患または罪悪感(自分は何もできないダメ人間だ、私がいるからみんなに迷惑をかける)
  • ⑧ 思考力や集中力の減退または決定困難(何をしていいのか考えられなくなる、聞けれなくなる)
  • ⑨ 死についての反復思考、自殺念虚、自殺企図(死んでしまいたいと思う、死のうとする)

上の項目のうち①②が2週間以上あり、ほかの項目が4個以上毎日のようにあるかどうかを問診で先生がチェック評価します。

私は全問正解!見事な鬱です。⑨は考えたことはあるけど死んでしまいたいとまでは思っていなかったと思っていましたが、薬物過剰摂取をしたので、すべてに該当です。

では、本題

本題

鬱の治療

休息と抗鬱薬による薬物療法です。

今飲んでいる薬がこちら ↓

これで半分になった

  • 半夏厚朴湯 毎食後に1日3回 <漢方薬です。即効性は低いですが、ストレスからくるのどの違和感や吐き気、咳、声がれなどに置こうかが期待されています。漢方薬は苦い?というイメージがあったのですが、割とすんなり飲めます。私はコーヒーで流し込む(笑)>
  • レキソタン 夕食後に1日1回 <不安や緊張をとり、眠りやすくします。鬱の初期には毎食後に飲んでいたので、ずっと眠たかった>
  • ミルタザピン 寝る前に    <脳内の神経伝達物質をつかさどるセロトニン、ノンアドレナリンの働きを増強させ、脳内の神経伝達をスムーズにしてくれます。鬱にはよく使われますよ。私は賢くなる薬と呼んでます。これ単体では眠気はあまり感じません。不安や落込みをやわらげ、意欲や気力を高めてくれます。>
  • サインバルタン 寝る前に   <ミルタザピンとほぼ同じような効果です>
  • トリアゾラム 寝る前に    <睡眠導入剤 私は処方できる最大量を飲んでます(泣く)
  • ブロマゼパム 寝る前に    <緩和精神安定剤、抗不安薬 レキソタンと同じような効果があります>
  • 注意 これらの薬は効果が出るまでに時間がかかったり、脳に働きかけるので、必ず医師の指示通り飲んでください。また飲むことで不快な症状が出た時も勝手にやめてしまうのではなく、医師と相談し、他の薬に変える、飲む時間や量を変えるなど細かく調整すること。何よりも私は、脳を休めて、賢くなる薬!今はこれで眠れて、目覚まし時計もかけてないし、仕事に行くわけでもないのに6時半ごろには自然と目が覚め、朝食を食べ洗濯、ワンズのお世話要は、普通の日々が送れるようになりました(家の中だけ)

脳の疲れをとるためには、とにかく寝る。考える、決めることが困難なので、寝たり、起きたり。普段は車を運転するのですが、免許書は家族に預け、タクシーで病院に毎週通院してました。徐々に薬を減らし、次の月には、生活リズムを作る。起きる、ごはん、散歩。3か月の休職届を出していたので、どんな風に復職するかも医師と相談して決めていきました。

鬱は、何か月で完治!て、簡単な病気ではありません。薬が必要になっても、定期的に診察をしてもらうことをお勧めします。

私は、一度は3か月の休職で復職することができましたが、もう一つの病気、COPDはよくならず、やる気満々で復職したものの、たった2か月で、不明熱(ストレス熱)失語(声が出ない)状態になりまたまた休職。一から治療のやり直しとカウンセリングを受けました。

カウンセリング

とにかく自分のしんどいことを聞いてもらう、ほぼ毎週いやな出来事や、やりたくてもできないこと、だれにも言えなかった自分の弱みを話すことで、なんとなく楽になり、次の道が少し見える感じです。私は、診察とカウンセリングを繰りかす中で、元の自分の体に戻ることも、看護の現場で走り回ることもできないことを受け止め、今の私ができることを探そうと思えるようになりました。

治療に終わりはないと思います。そこに行けば私の「こころ」が軽くなるから精神科と違い心療内科は、心と体の両方を見てくれます。おなかが痛くても、風邪をひいても、内科の先生が見てくれることは見てくれるので自分の家からなるだけ近くで、長く付き合ってくれるフォームドクターを探しておくことをお勧めします。

こんな考え方はどうでしょう、急に運動をすると筋肉痛になります。やりすぎるとアキレスけんを切った、疲労骨折をした。

そんな時誰もが当たり前のように、体を休めようとします。シップや痛み止めも飲むかもしれません。

治ったと思って再開しても、うまくいかなければ違うスポーツをえらんだり、思い切ってやめて違う趣味を探したりします。

それと同じです。プロのスポーツ選手がトレーナーをつけたり、引退後の道を探したり。

『心』の病気も同じです。長くゆっくり、うまく付き合って生きていかなければならないでしょう。治療の期間やお薬の内容は人さまざまですので、あくまでも私の治療法と理解してください。

良い病院は、自宅になるだけ近い、診察の時先生がちゃんと顔を見て話しを聞いてくれる、話しにくいな~ 自分に合わないな~と思ったら別の病院を探すのもありです。長い付き合いになるので、納得できるところに通院してください。

次はお金事情をお話します。休んだら給料ないもんね、治療費もいるし・・・

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