中耳炎とは?

今日は『急性中耳炎』のお話です。

- どんな病気?
- どうしてなるの?
- 治療は?
「どんな病気」「どうしてなるの」
・病態生理・・・急性に中耳の感染症(耳痛・発熱・耳漏を伴う


のどや鼻の奥から耳管を通して、風邪などの上気道の急性炎症に引き続いて起こります。
起炎菌は、インフルエンザ菌・肺炎球菌・モラクセラ・カタラータ
3歳以下の幼児の場合風邪をひいて、鼻水が出てもうまく鼻をかむことできません。膿の様な鼻水が鼻の奥の耳管に詰まり耳の奥で炎症を起こす病気です。
症状は・・・耳痛・発熱・耳漏・耳閉感・難聴
小さな子供は上手く症状を表現することができません。耳を抑えて泣く、機嫌が悪い、鼻水・発熱があるときは、耳鼻科に受診しましょう。

「治療」
初期の段階では風の治療と同じでお薬を飲むことで治ります。
鼓膜の奥に膿が溜まっているときは、鼓膜を少し切って中の膿を外に出す処置をします。毎日耳鼻科に通い、耳・鼻の洗浄と耳に直接お薬を入れたりガーゼを入れかえます。鼻水をうまく出せない小さな子供は、鼻水を吸い出すスポイドが薬局に売ってますので、ママさんはおうちで鼻水を吸い出してあげてくださいね。
通常熱が下がり、1から2週間で完治します。膿を出すために鼓膜を切ったところは時間と共に自然に閉じていきます。
耳が痛いと食事をするときに痛みが増し、食欲が低下します。食べやすい柔らかい食事がいいのではないでしょうか。
テレビの音を大きくする、後ろから呼びかけても振り向かないときは、難聴になっていることがあります。

風邪をひいて、鼻水が出ている。38度以上の熱がある。
耳をよく触っている。機嫌が悪い、夜泣き、食欲が無い、テレビの音が大きい
こんな症状医があったら、中耳炎を疑ってみてください。早めに耳鼻科に受診する。
早めの治療が大切です。繰り返し中耳炎を起こすと難聴になったり、おしゃべりができなくなることもあります。(言語発達の遅れ)
治療は、勝手に途中でやめず、先生に「おわり」といわれるまでしっかり治し切りましょう。
